研究課題/領域番号 |
05680345
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
石井 和克 金沢工業大学, 工学部, 教授 (20151318)
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研究分担者 |
片山 直登 金沢工業大学, 工学部, 講師 (20194780)
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キーワード | 多品目多段階生産指示方式 / ファミリーツリー / 複合緩衝システム / 製品特性展開 / 輸送量計画 / 輸送経路 / ユーザーニーズ / 融合概念 |
研究概要 |
本研究では設計・生産・物流リ-ドタイムの短縮、生産機能の市場への適応性と経済性向上を目的とした生産・在庫・物流管理システムを開発するために、生産量および輸送量の決定方式と工場操業度、輸送量および在庫量の解析を行った。平成5年度の成果を基礎に平成6年度に得れられた成果は以下の通り。 1.物流在庫としてのサービス部品の供給形態を考慮した場合の工程設計と指示方式の下で需要量変動を効果的に吸収するための緩衝システムを開発するための基礎として、輸送待在庫点(デポ)、輸送先、輸送経路および輸送車から構成される物流ネットワークを対象に輸送先需要を満たす輸送車台数および輸送経路を決定するためのネットワーク・フローモデルを構築し、輸送車および輸送コストからなる総コスト最小化問題の解法アルゴリズムを開発した。 2.需要量変動に対して工場操業度、輸送量および在庫量の安定化を目的として、製品間同一レベルの部品共用化として標準部品およびオプション部品からなる多品種製品を対象とした多段階生産工程において、オプション部品の安全在庫を単一緩衝システムとして組み込むと部品工程と製品工程の操業度、部品在庫量と製品在庫量変動の間にトレードオフの関係が生ずる。これを解消するためにオプション部品の安全在庫に工程稼働時間余裕を組み合わせた複合緩衝システムを組み込んだ生産指示方式の動特性を解析し、上記トレードオフが解消できることを確認できた。 3.製品開発過程におけるユーザーニーズ、製品設計、工程設計の関係を商品特性、技術特性および工程特性とその展開過程として表現する製品特性展開法とファミリーツリー分析法を提案し、塗装機械と織機の事例に適用し、ユーザーニーズ、部品構成、工程設計および工程管理項目との関係を明らかにしえた。
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