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1993 年度 実績報告書

中部日本における火山体の巨大崩壊堆積物の特性に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680361
研究機関信州大学

研究代表者

河内 晋平  信州大学, 教育学部, 教授 (10000829)

研究分担者 大場 孝信  上越教育大学, 学校教育学部・自然系, 助手 (30194278)
キーワード岩屑なだれ / ラハール / 発生頻度 / 水蒸気爆発 / 地震動 / 八ヶ岳 / 妙高
研究概要

八ヶ岳および妙高火山群(飯綱・黒姫・妙高・焼山)における地質時代の14岩屑なだれ、歴史時代の4ラハールの特性(岩相・堆積様式・体積・発生源・時代・発生因)を詳しく明らかにした上、とくに岩屑なだれの発生頻度を見積もった。
これらの地域では、過去1万年間に体積0.1km^3以上の岩屑なだれが5回発生しており、したがってこの規模の山体崩壊の発生頻度は平均2千年に1回である。それらのうち最大規模のものは、妙高火山7,800年前の田口岩屑なだれである。岩屑なだれの発生因としては、地震動の可能性を否定できないが、水蒸気爆発がより可能性が高いと考えられる。八ヶ岳における岩屑なだれの発生の可能性は、当面は低いと考えられるが、妙高最後の岩屑なだれは2,700年前に発生しており、すでに平均発生年限を大きく上回っていることが注目される。
ラハール、とくに二次ラハールについては、八ヶ岳・妙高火山群とも常に警戒が必要である。
以上の結果は、詳しく火山形成史が解明されている火山体をモデルケースとして行って得られたものであって、火山災害の防・減災指針を見出だす上で、貴重な成果である。

  • 研究成果

    (1件)

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すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shimpei KAWACHI & Kenji HAYATSU: "Debris avalanche and lahar deposits in the Yatsugatake volcanic chain and the Myoko volcano group,central Japan" Jour.Disaster Science. 16. (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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