1.岩石試科中の亀裂を抽出するため、蛍光剤を添加した樹脂(メチルメタアクリレートを10cm立方の岩石試料に浸潤させた。樹脂は亀裂に侵入し団結する。次に岩石試料を切断機により切断し、石英ライトガイドを装備した紫外線光源を用いて断面に局部的な照射をした。亀裂に侵入した樹脂には蛍光剤が含まれているため、紫外線照射により亀裂のみが発光する。この発光像を画像処理し、亀裂情報を抽出した。この方法により、断面を取るときに加わる2次亀裂には樹脂が入っていないため発光しないことからもともと存在する亀裂のみを抽出することができた。得られた亀裂情報からワークステーションを用いて計算機上に3次元ネットワークを再構築するためのソフトウェアを開発した。 2.切断に先立ち、同一試料に対して試料の一端からトレーサー溶液を流し、破過曲線を測定した。 3.3次元ネットワーク構築のソフトウェアはまだまだ改良の余地があり、6年度の重要な目標と考えられる。 4.成果をWater Resoucces Research誌に投稿した。
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