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1993 年度 実績報告書

地中成分によるイオン吸着のモデル化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680438
研究機関北海道大学

研究代表者

田村 紘基  北海道大学, 工学部, 助教授 (10002023)

キーワード金属酸化物 / 重金属イオン / 吸着 / イオン交換 / 平衡モデル / 表面錯体
研究概要

本年度の研究では、地中成分として二酸化マンガン(MnO_2)、マグネタイト(Fe_3O_4)、ヘマタイト(Fe_2O_3)、アルミナ(Al_2O_3)をとり、これらの金属酸化物による銅(Cu^<2+>)、マンガン(Mn^<2+>)、コバルト(Co^<2+>)、亜鉛(Zn^<2+>)、ニッケル(Ni^<2+>)などの2価重金属イオンの吸着挙動を調べ、反応のモデル化を行った。本研究で提案する吸着モデルは実測結果によく適合し、決定したモデルパラメーターから、任意のpHおよびイオン濃度条件について計算により吸着量が予測可能になった。さらに、モデルパラメーターの値から金属酸化物のイオン吸着能、金属酸化物に対するイオンの吸着親和性を定量的に評価した。それによれば、MnO_2に対するイオン種の親和性の序列はCu^<2+>>Mn^<2+>>Co^<2+>>Zn^<2+>>Ni^<2+>であり、これらのイオンのヒドロキソ錯体形成能とよい相関がある。金属酸化物のCo^<2+>イオン吸着能の序列はMnO_2>Fe_3O_4>Fe_2O_3>Al_2O_3であり、これは酸化物格子金属イオンの酸としての強さによって説明できる。
次年度の研究では、さらに、重要な地中成分であるフミン質、粘土鉱物によるイオン吸着のモデル化を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田村紘基,片山則昭,古市隆三郎: "金属酸化物表面への重金属イオン交換吸着反応のモデリング" 分析化学. 42. 719-724 (1993)

  • [文献書誌] 片山則昭,田村清一,田村紘基,古市隆三郎: "二酸化マンガン粒子表面へのコバルト(II)イオン交換吸着反応のモデリング" 電気化学. 62. 251-256 (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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