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1993 年度 実績報告書

硝酸イオンの降水・土壌水・地下水・河川水・湖水での富化傾向とその連関評価

研究課題

研究課題/領域番号 05680454
研究機関国立環境研究所

研究代表者

海老瀬 潜一  国立環境研究所, 水土壌圏環境部, 室長 (80026260)

研究分担者 井上 隆信  国立環境研究所, 水土壌圏環境部, 研究員 (00184755)
キーワード硝酸イオン / 降水 / 土壌水 / 地下水 / 河川水 / 湖水
研究概要

地下水・河川水・湖水等の陸水中での濃度増加が顕在化しつつあるNO_3について,原因と影響等の相互の連関を降水や土壌水との関係も含めて評価するために研究を進め、以下のような結果を得た。
(1)田園地河川におけるNO_3収支の調査と解析
4月下旬から9月上旬の水田の灌漑期間を主とした130日間に田園地河川(霞ヶ浦への流入河川の恋瀬川,流域面積147.4km^2の上流から下流までの6地点で頻度の高い47回の定時流出負荷量調査を実施した。これらの調査結果と同一河川で過去の1年間毎週1回定時で52回の調査結果から,湛水期間のNO_3を中心とする窒素の流出負荷量変化を追跡・検討し,1年間に対して湛水期間のNO_3流出負荷量のウエイトの大きさを定量評価することができた。水稲移植前後の4〜5月の6週間の流出負荷量平均値は,年間流出負荷量の平均値を上回ることが明らかとなった。
(2)降雨時流出に伴うNO_3の土壌層からの排出量評価
上記の定時調査を行った田園地河川中流部の1地点において,6回の降雨時流出負荷量調査を実施し,降雨量,降雨強度,先行晴天日数や,降雨前後のNO_3濃度レベルの変化の関係から,降雨に伴う山地・畑地等の土壌層からのNO_3排出量の大きさが評価できた。
(3)大気からの窒素降下物負荷量の観測継続による評価
大気からの降水中のNO_3,NO_2,NH_4の負荷量を継続観測し、降雨量が多い年の年間NO_3負荷量は降雨量に比例的に大きくなる傾向が確認された。
(4)耕地への窒素肥料投入量の経年変化調査
調査対象流域等での農耕地への窒素肥料に関する経年変化の資料収集を行うとともに,家畜糞尿の処理・処分による窒素負荷排出源の寄与度の評価を行った。
(5)地下水のNO_3濃度レベルの経年変化の調査 霞ヶ浦集水域を主対象に,農業井戸等による地下水のNO_3濃度レベル経年変化の文献資料等の収集を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Senichi Ebise and Takanobu Inoue: "Runoff characteristics and obseervation methods of pesticides and nutrients in rural rivers" Water Science & Teclnology. 28. 589-593 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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