• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

ダイオキシンとその関連化合物の微生物分解

研究課題

研究課題/領域番号 05680482
研究機関東京大学

研究代表者

大森 俊雄  東京大学, 生物生産工学研究センター, 教授 (20011984)

キーワードジベンゾフラン / フルオレン / ジベンゾパラダイオキシン / ジベンゾチオフェレ
研究概要

日本の土壌から分離された新規なdibenzofuran(DBF)資化菌DBF63株の資化能・分解能の特性を検討し、DBFのほかfluorene(FN)、dibenzothiphene(DBT)、及びdibenzo-p-dioxin(DD)の代謝産物の構造解析を行って代謝経路を推定した。DBF63株はグラム陽性細菌であり、DBFのほか、FN,anthracene,phenothiazine,phenanthreneに生育し、また炭素源存在下でDBT,carbazole,naphthaleneを共酸化した。DBF63株をDBF,FNを炭素源として液体培養した後、上清を酢酸エチルまたはSep-pakにより抽出し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーなどにより分離し、GC,GC-MS,NMR,UV,融点測定および元素分析のうち必要なものを行って構造を決定した。その結果DBFの代謝産物としてサリチル酸およびゲンチジン酸が、またFNの代謝産物として9-fluorenol(I),9-fluorenone(II),4-hydroxy-9-fluorenone(IV),1-hydroxy-9-fluorenone(V)が同定・構造決定された。このうち1-hydroxy-9-fluorenoneについては、脱水前の化合物として1,la-hydro-dihydroxy-9-fluorenone(III)の存在が示唆された。以上の結果より、図のような経路を推定した(Fig.1)。また本菌はDBTを酸化してDBTのモノヒドロキシ体を生成した。また本菌の休止菌体はDDを弱く酸化することがわかり、生成物の構造解析を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Lisa Monna: "Microbial Degradation of Dibenzofuran,Fluore,and Dibenzo-p-Dioxin" Appl.Environ.Microbiol.59. 285-289 (1993)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi