研究概要 |
1.汚濁湖水・流入河川水を対象に界面活性剤を含む金属コンプレキサンの日内変動,季節変動の調査解析: 各種排水が流入する市街地河川では、日内変動も人間の生活パターンに呼応に変化することが確認された。この調査をもとに,「水-魚体系」の実験濃度区を設定した。 2.金属コンプレキサン暴露実験による「水-魚体系」のコンプレキサンの動態及び毒性評価試験: コンプレキサンの共存により,金属単独区に比べ,魚体中の金属蓄積は抑制される傾向を示し,さらに標的部位の特異的変化もみられ,集積選択性が認められた。これらは一部,日本陸水学会第33回大会(松江)で発表した。 3.藍藻の臭気物質産生に及ぼすコンプレキサン汚濁水の濾剤による処理効果の基礎検討: 濾過材料の種類による除去効果の差異が認められ,浄化処理の方法の違いによっても,除去効果に明らかな差異を認めているが,有効な方法を現在,検討中である。
|