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1994 年度 実績報告書

コンプレキサン汚濁水の動態と修復に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680488
研究機関岡山大学

研究代表者

村本 茂樹  岡山大学, 資源生物科学研究所, 助教授 (50033121)

研究分担者 岡村 秀雄  岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (90253020)
中島 進  岡山大学, 資源生物科学研究所, 助教授 (60033122)
青山 勲  岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (10026239)
キーワード金属毒性 / 金属コンプレキサン / 魚類 / 界面活性剤 / 水汚濁制御 / 金属溶出 / 生物分解 / 藻類
研究概要

水生生物(魚類)および植物(大麦)に対する金属毒性及び金属蓄積性に及ぼす洗剤中の陰イオン界面活性剤(Sodium Lauryl Sulfate,SDS)およびコンプレキサン(EDTA,NTA)を用いて実験を遂行している。金属としては有 害金属のカドミウム(Cd),酸性雨による溶出が問題になっているアルミニウム(Al),化石燃料の高温燃焼に伴う排出が問題のバナジウム(V)を対象にした実験を行っている。その概要は以下のようである。
1.水生生物に及ぼす影響
魚に対する各種の暴露実験による金属毒性は、Cd>AL>Vの順にあり、金属集積は暴露時間、暴露濃度の増大とともに体内蓄積は増加の傾向があり、概して、エラ>内臓>その他>脳の順にあった。これに対し、コンプレキサン共存時では体内への金属蓄積は抑制され、金属の吸収性、残留性が低下することが示唆された。しかし、AlとSDS共存の場合には内臓および脳組織への移行集積が顕著で、電子顕微鏡による形態的検査も遂行している。
2.植物に及ぼす影響
大麦の栽培実験から、金属単独暴露の場合に対し、SDSを服務コンプレキサン共存の場合には地上部(葉)および地下部(根)における金属蓄積濃度に変化が生じることが確認され、動物、植物の種の違いがあるものの金属集積の選択性に変化が生じる点では類似性を有し、そのメカニズムの解明をするために膜を用いた研究に着手している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 村本茂樹、橋本和典: "バナジウム低濃度水への暴露による魚体中金属含有量に及ぼすコンプレキサンの影響" 環境科学会1994年会講演要旨集. 10- (1994)

  • [文献書誌] 村本茂樹、橋本和典: "アルミニウム暴露による魚体中金属濃度と組織変化に及ぼす陰イオン界面活性剤の影響" 環境科学会1994年会講演要旨集. 15- (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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