研究概要 |
ヤエヤマシキミ、フクギおよびモクタチバナより新規生理活性天然物1,2(神経突起伸展作用、アセチルコリン合成酵素活性上昇作用)と3(抗酸化活性)および4(5-リポキシゲナーゼ阻害活性)の単離に成功し、それらの構造を明らかにすることができた。 一方、マグノロール誘導体の合成は順調に進み、天然物より活性の強い神経突起伸展活性誘導体を見いだした。さらに、ビアリール基を基本構造単位とする神経突起伸展活性天然物の一つmastigophoeres類の合成に必要な生合成共通単位であるherbertcncdiol(6)の合成を検討した。合成上問題となる四級炭素の構築に分子内Heck反応を適用し、短行程で6の合成に成功した。
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