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1994 年度 実績報告書

マイクロダイアリーシスとHPLC/ESR/MSによるフリーラジカルの代謝研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680530
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

岩橋 秀夫  和歌山県立医科大学, 教養部, 助教授 (50145926)

キーワードフリーラジカル / ESR / スピントラッピング / マススペクトル / 電気化学検出器 / HPLC / マイクロダイアリーシス / フェニルヒドラジン
研究概要

マイクロダイアリーシスを用いて得られる透析液の量は僅かであり、in vivoではラジカルアダクトの濃度も低く、ESR法及びマススペクトル法での4-POBN/phenylラジカルの検出は困難であった。そこで申請者は検出感度を向上させるためにラジカルアダクトの電気化学検出器及び紫外吸収検出器による検出を試みた。電気化学検出器を用いるとラジカルアダクトのラジカル型のみだけでなく還元型も検出可能であった。また電気化学検出器の電極を用いてラジカルアダクトのラジカル型及び還元型を酸化し、HPLCで分析することにより、ラジカルアダクトの酸化型のHPLCピークの帰属を可能にした。また還元型及びラジカル型の酸化に伴う電流値を電気化学検出器で測定することにより、還元型及びラジカル型の定量を行い、4-POBN/phenylラジカルアダクトのラジカル型及び還元型のUV吸収のモル吸光係数を決定した。この方法によりフリーラジカルの代謝過程を定量的に追跡することが可能になった。
今後その他のスピントラップ剤についても同様に電気化学検出器による検出と定量化を計画している。さらに血液を用いたin vitroでの実験及びラットを用いたin vivoでの実験について、マイクロダイアリーシスより得られた試料を電気化学検出器をもちいて分析し、生成したラジカルアダクトの検出、同定及び定量を行う。さらに電気化学検出器とESRを接続し、還元されてしまうことによりESRで検出できなかったラジカルアダクトを部分的に酸化することにより、ラジカル型に変え、ESRでの検出を可能にする。このことにより、生体中で生成していても還元されてしまいESRで検出できなかった新しいフリーラジカルの検出が可能になる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Ohnishi: "Inhibitory Effects of Chlorgenic Acids on Linoleic Acid Peroxidation and Haemolysis" phytochemistry. 36. 579-583 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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