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1994 年度 実績報告書

酵母Hansenula anomalaのシアン耐性呼吸に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680535
研究機関新潟薬科大学

研究代表者

吉本 昭夫  新潟薬科大学, 衛生薬学科, 教授 (60025690)

研究分担者 坂上 茂  新潟薬科大学, 衛生薬学科, 助手 (10201518)
皆川 信子  新潟薬科大学, 衛生薬学科, 講師 (90113026)
キーワードHansenula anomala / シアン耐性呼吸 / Alternative oxidase / スーパーオキシドアニオン / Ascofuranone
研究概要

本研究において,酵母Hansenula anomalaにおけるシアン耐性呼吸の誘導について,さらにH.anomala及びアフリカ眠り病の病原体である原虫Trypanosoma brucei bruceiのミトコンドリアのシアン耐性呼吸を触媒するAlternative oxidaseの諸性質について検討し,以下の知見を得た。
1 呼吸阻害剤アンチマイシンAでシアン耐性呼吸を誘導させた酵母H.anomalaのミトコンドリアから界面活性剤によりAlternative oxidaseを可溶化し,高速液体クトマトグラフィー等の手段によってこの酵素の精製を進めてきた。
2 酵母H.anomalaのミトコンドリアではアンチマイシンA等のQi部位の呼吸阻害剤によってシアン耐性呼吸が誘導され,同時に顕著なO^-_2の生成が認められるが,ラジカル消去剤によってシン耐性呼吸の誘導は強く抑制される。これらのことから,シアン耐性呼吸の誘導に対するO^-_2の関与が強く示唆された。
3 アフリカ眠り病の病原体Trypanosoma brucei bruceiではエネルギー産生は解糖系に依存している。この原虫ではまた,シアン耐性のAlternative oxidaseが唯一の末端酵素として機能している。この呼吸活性に対する阻害剤について検索し,抗腫瘍性を示す抗生物質AscofuranoneがT.brucei bruceiのミトコンドリアの呼吸を極めて強く阻害することが明らかとなり,この難病の化学療法剤の開発に示唆を与えるものと考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Sakajo et al.: "Characterization of the alternative oxidase protein in the yeast Hansenula anomala" FEBS Lett.318. 310-312 (1993)

  • [文献書誌] N.Minagawa et al.: "Effects of Nitrogen Bases on Cyanide-resistant Respiration of Mitochondria Isolated from Hansenula anomala" Biosci.Biotech.Biochem.57. 1577-1579 (1993)

  • [文献書誌] N.Minagawa et al.: "Effects of Ascofuranone on the Mitochondria Isolated from Hanenula anomala" Biosci.Biotech.Biochem.58. 1334-1335 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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