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1993 年度 実績報告書

細胞増殖、転移におけるリゾフォスファチジン酸の介在性

研究課題

研究課題/領域番号 05680605
研究機関東京大学

研究代表者

深見 希代子  東京大学, 医科学研究所, 助手 (40181242)

キーワードリゾフォスファチジン酸 / 細胞増殖
研究概要

1。抗リゾフォスファチジン酸(LysoPA)モノクロナル抗体の作製
細胞増殖、転移におけるLysoPAの役割を解明するため、まずLysoPAに対する抗体を作製した。得られた抗LysoPA抗体のサブクラスはIgG2bで、フォスファチジン酸を始め、フォスファチジルコリン、フォスファチジルエタノールなど他のリン脂質との交叉性はなかった。この抗体によるTLCイムノステイニングにより10-500pmolの範囲でLysoPAの定量が可能であった。
2。血清中におけるLysoPAの定量
血清は最強のマイトジェンであるが、それがどの増殖因子に由来しているかは明らかではない。そこで強力なマイトジェンとして報告されているLysoPAが血清中の主な増殖因子である可能性について検討した。血清中からLysoPAを抽出し、抗LysoPA抗体による定量を行なった所、血清中には10-50mMのLysoPAが存在していることが明らかになった。この濃度はin vitroでの線維芽細胞の増殖には十分でありLysoPAが血清中の主な増殖因子の一つであることが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Fukami,K.et al: "α-Actin and vinculin are PIP_2-binding proteins involved in signaling by tyrosine kinase" J.Biol Chem.269. 1518-1522 (1994)

  • [文献書誌] Utsuyama,M.et al.: "Influence of age on the signal transduction of T cells in mice" International Immunology. 5. 1177-1182 (1993)

  • [文献書誌] Tran,D.et al.: "Cellular distribution of polyphosphoinositides in rat hepatocytes" Cellular Signaling. (in press). (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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