• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

アンドロゲン依存性誘導物質の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680646
研究機関帝京大学

研究代表者

水野 丈夫  帝京大学, 文学部, 教授 (50011490)

研究分担者 斎藤 美和子  帝京大学, 薬学部, 助手 (10112765)
種村 茂二  帝京大学, 薬学部, 講師 (40112768)
キーワードアンドロゲン / 誘導因子 / 前立腺 / 尿生殖洞 / 間充織
研究概要

本研究は、アンドロゲン特異的に尿生殖洞間充織に出現する前立腺誘導因子を追求するものである。本年度はアンドロゲン処理により尿生殖洞間充織に現われるいくつかのタンパク質のうち、あるものを認識するモノクローナル抗体をクローニングし、その特性を調べた。
(1)雄、雌では、雄の尿生殖洞間充織のみが陽性であった。雌は陰性。
(2)経時的に追求したところ、アンドロゲンの分泌がはじめて開始される妊娠16.5日の雄胎児の尿生殖洞間充織は陰性であった。しかし、アンドロゲン分泌がさかんになり、前立腺芽が形成されはじめた妊娠19.5日の雄胎児の尿生殖洞間充織は陽性に転じた。
(3)この抗体が反応する組織特異性を調べたところ、輸精管の筋層は陽性であったが、その他のアンドロゲンレセプターが証明されている雄乳腺間充織、雄顎下腺のほか、腎臓・肝臓・膀胱は陰性であった。これにより、この抗体が認識する物質が、アンドロゲンレセプターそのものである可能性はきわめて低いことが明らかとなった。
(4)アンドロゲンをインビトロで尿生殖洞に作用させると、前立腺芽形成を強く誘導する。この系に我々がとった抗体を作用させたところ、上皮の分裂活性及び前立腺芽の伸長をかなりの程度抑制することがわかった。これにより、本抗体はアンドロゲン処理尿生殖洞間充織に出現する諸因子のうち少くもあるものを認識していると考えられる。
今後は、本抗体と反応するタンパク質の同定,特性化に進み、アンドロゲン処理尿生殖洞間充織に現われる。前立腺誘導因子を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shiojiri,N.and Mizuno,T.: "Differentiation of functional hepatocytes and biliary epithelial cells from immature hepatocytes of" Anatomy and Embryoloqy. 187. 221-229 (1993)

  • [文献書誌] Mizuno,T.: "Aspects of morphogenesis and cytodifferentiation of endoderm offered by organ culture techniques." International Journal of Develop.Biol.(in press). (1994)

  • [文献書誌] Yasugi,S.and Mizuno,T.: "Mesenchymal inflences as microenvironment regurating the morphogenesis and cytodifferentiation of gut" Festchrift for professor Ann Antrew. (in press). (1994)

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi