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1993 年度 実績報告書

アストログリア細胞の増殖に及ぼす神経細胞由来の液性因子の効果

研究課題

研究課題/領域番号 05680657
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

天野 殖  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (50111886)

研究分担者 笹原 正清  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (20154015)
キーワードアストロサイト / 神経細胞 / 培養 / 液性因子 / 増殖 / 分化
研究概要

ラット胎児(胎生18日)の大脳皮質より神経細胞の1次培養を試みた。その結果株化グリア細胞より得られた条件培養液を培地に加えることにより神経細胞を2週間以上生存させることが出来た。またMAP IIによる免疫細胞化学により培養細胞の95%以上が神経細胞であることが確認された。この一次培養神経細胞と株化神経芽細胞を血清を含まないDMEM培地で培養することにより神経細胞由来の条件培養液を回収することができた。
新生児ラット(生後4日)の大脳皮質よりアストロサイトの一次培養を試みた。トリプシン処理と機械的分散法を併用することにより安定したグリア細胞の一次培養が可能であった。またGFAPによる免疫細胞化学により培養グリアの95%以上はアストロサイトであることが確認された。この一次培養アストロサイトは数台に渡る継代培養が可能であった。幼若型アストロサイトとしてラットグリオーマ細胞由来のC6細胞株を購入した。形態的特徴並びにGFAP免疫細胞化学によりこの細胞は幼若アストロサイトの特性を備えていることが明かとなった。
以上のように神経細胞並びにアストロサイトの分化型及び幼若型細胞の培養系での維持が可能となった。又神経細胞よりの条件培養液の回収についても目的通りのものが得られた。一次培養神経細胞・アストロサイトの免疫細胞化学的検索により各々95%以上が神経細胞のアストロサイトであることが確認されたが、小数の目的外の細胞の混入が認められた。これらの目的外の細胞の存在が神経細胞由来の条件培養液の組成にどのような影響を与えているか、又この条件培養液に対してグリア細胞の増殖がどのように評価されるか今後検討を要する問題点である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大橋 経昭: "既知増殖因子に対する株化および一次培養アストロサイトの応答の違い" 神経免疫研究. (印刷中).

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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