本年度はマイクロバブルを犬左心室内に血流と共に入れ、高フレムレート(60〜89/秒)で記録した輝度画像(B-mode)に適当なROIを設定し、2次元相関法で流れの2次元ベクトルを求め、その精度をドップラー法で計測した値と比較し精度を検討した。即ち、2次元相関法で求めた、2次元ベクトルの超音波ビーム方向の速度を比較した。この際、マイクロバブルがROI内に十分あり、2次元相関値が0.7以上の相関値を示す例で検討したところ0.85前後の相関を得た。さらに連続の式を用いてドップラー法で推定した場合の2次元ベクトルについてマイクバブルの2次元相関でもとめたベクトルと相関の悪い例の原因につて解析を進めている。その原因として、本来3次元空間の流れを連続の式を使う際、2次元を仮定している点、心筋壁境界での心筋の動き等の要因を検討中である。
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