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1993 年度 実績報告書

架橋ポルフィリン二核錯体の特性を利用した新規有機金属化学的触媒反応に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05740417
研究機関九州工業大学

研究代表者

新井 徹  九州工業大学, 工学部, 講師 (50222716)

キーワードポルフィリン / 金属ポルフィリン錯体 / ポリペプチド / アトロプ異性体 / 触媒反応 / 未反応
研究概要

1)高分子鎖結合型ポルフィリン複核錯体の合成:(4-メトキシカルボニルフェニル)トリス(4-トリル)ポルフィリンを合成し、これをアルカリ加水分解しポルフィリンモノカルボン酸を高収率で得た。これをリジンepsilon位に結合させポルフィリンアミノ酸を合成した。このアミノ酸をアラニンと逐次縮合させ高分子鎖結合型ポルフィリン複核錯体の合成法を開拓した。今後金属錯体化し、触媒反応性、光反応性を検討する。
2)alphabetaalphabeta-テトラキス(2-アミノフェニル)ポルフィリン誘導体の高効率合成:テトラキス(2-アミノフェニル)ポルフィリンは官能基を含むポルフィリンとして基本的だが、4つの異性体混合物として通常合成されそれぞれの異性体を高収率で得難い。本研究では、(i)溶解度の高い2-アミノ-5-ドデシルオキシフェニル体を用い、(ii)合成中間体でのalphabetaalphabeta-体への高効率変換法を開発し、(iii)最終段階での還元反応を有機溶媒中で行なったことで、表題化合物の高効率合成に成功した。今後、4つのアミノ基への金属ポルフィリン導入を検討する。
3)テトラキス(2-ペプチジルフェニル)ポルフィリンの合成とalphaalphaalphaalpha-体への変換:種々の官能基を有し、ポルフィリン構造構築ブロックとして有用な表題化合物を合成した。これは緩衝液中低温で異性化し、alphaalphaalphaalpha-体へ変換することを見いだした。alphaalphaalphaalpha-体はポルフィリン2核錯体の合成中間体として重要であると考えられる。

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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