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1993 年度 実績報告書

分子内N-グリコシル化反応を用いるbeta-選択的な2′-デオキシヌクレオシド類の合成

研究課題

研究課題/領域番号 05740444
研究機関(財)野口研究所

研究代表者

筋野 敬子  (財)野口研究所, 研究部, 研究員 (60235926)

キーワードbeta-2′-デオキシヌクレオシド / beta-2′,3′-ジデオキシヌクレオシド / 立体選択的合成 / 分子内N-グリコシル化反応 / 塩基部変換ヌクレオシド / 3′-アジド-3′-デオキシチミジン / 3′-デオキシ-3′-フルオロチミジン
研究概要

beta-2′-デオキシおよびbeta-2′,3′-ジオキシヌクレオシド類の合成法については反応の高い立体選択性と糖供与体の効率的供給の2点を共に満足する合成方法が望まれている。本研究においては、調製が容易で選択的な活性化の可能なチオグリコシドを糖供与体とし、この5位水酸基に核酸塩基の2位を一時的にエーテル結合させた後アノマー位を活性化して、核酸塩基を糖のbeta-面からのみ導入することによる立体選択的なbeta-N-グリコシド結合の生成法を検討した。すなわち、フェニル2,3-ジデオキシ-1-チオ-D-グリセロ-ペントフラノシドを水素化ナトリウムで処理した後2-クロロ-4-メトキシピリミジンあるいは2-クロロ-4-メトキシ-5-メチルピリミジンと反応させて合成したフェニル2,3-ジデオキシ-5-0-(4-メトキシ-2-ピリミジル)-1-チオ-D-グリセロ-ペントフラノシドあるいはフェニル2,3-ジデオキシ-5-0-(4-メトキシ-5-メチル-2-ピリミジル)-1-チオ-D-グリセロ-ペントフラノシドあるいはフェニル2,3-ジデオキシ-5-0-(4-メトキシ-5-メチル-2-ピリミジル)-1-チオ-D-グリセロ-ペントフラノシドに、アセトニトリル中1.1当量のジメチル(メチルチオ)スルホニウム テトラフルオロボラートを作用させ引き続き水酸化ナトリウム水溶液で加水分解することにより1-(2,3-ジデオキシ-beta-D-グリセロ-ペントフラノシル)-4-メトキシ-(1H)ピリミジン-2-オンあるいは1-(2,3-ジデオキシ-beta-D-グリセロ-ペントフラノシル)-4-メトキシ-5-メチル-(1H)ピリミジン-2-オンを良好な収率で得た。これらは、酸処理あるいはアンモニア処理によりbeta-2′,3′-ジデオキシヌクレオシドに容易に変換された。同様な手法により、3′-アジド-3′-デオキシチミジン、3′-デオキシ-3′-フルオロチミジンおよび塩基部位としてピラジン、ピリダジン、チアゾールをもつ塩基部変換2′-デオキシ-beta-ヌクレオシド類の立体選択的な合成を達成した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Keiko Sujino: "Stereocontrolled Synthesis of Pyrimidine 2′,3′-Dideoxy-beta-nucleosides by Intramolecular Glycosylation" Tetrahedron Letters. 35. 1883-1886 (1994)

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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