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1993 年度 実績報告書

ファイル転送ネットワークにおけるコストが最小となるファイル転送方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05750369
研究機関早稲田大学

研究代表者

金子 美博  早稲田大学, 理工学部, 助手 (20247216)

キーワードファイル転送ネットワーク / 最適なFile transfer / 線形計画問題
研究概要

ファイル転送ネットワークで最適なファイル転送方法を求める問題とは、ある情報を持ったファイルのコピーを、総コストが最小となるように、ネットワークのあるノード(始点)から、必要ならば、途中のノードで適当な部数コピーを行って、各ノードにそれぞれ必要とされる部数のファイルのコピーを提供する方法を考える問題である。
本年度の本研究の主な目的は、
1.どのノードをネットワークの始点とすれば、コストが最も小さい最適なファイル転送方法が得られるか。
2.個々のノードで転写できるファイルの部数が限られている場合、最適なファイル転送方法を求めるアルゴリズムはどうなるのか。であった。
その結果、本年度、本研究に関して得られた成果としては、
1.コストが最も小さいノードをネットワークの始点とした場合、コストが最も小さい最適なファイル転送方法が得られることを数学的に証明した。
2.個々のノードのファイルの転写能力に限界がある場合を重点的に研究した。その結果、ネットワークの構造がarborescenceと呼ばれる、基本的な構造の場合、最適なファイル転送方法を求める問題は、線形計画問題に帰着できる個とを示し、ファイル転送方法の最適性を証明するに当たって、線形計画問題の相補性を利用した。また、定義したK-transformationというネットワークの変形操作を用いて、ノードの個数の2乗の手間のアルゴリズムで、最適なファイル転送方法を求めることができることを証明した。この変形操作は、ネットワークの構造が閉路を含み、線形計画問題に帰着できない、一般的な構造の場合にも、最適なファイル転送方法を求める上で有効な手段であることが予想される。であった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 金子,篠田,堀内: "複製部数に制限のあるファイル転送ネットワークの最適なFile transforの構成について" 京都大学数理解析研究所講究録. 853. 203-217 (1993)

  • [文献書誌] Kaneko,Zhang,Shinoda,Horiuchi: "Onan optimum File transfer on aFile transmission net" IEICE transactions. E76-A. 1133-1138 (1993)

  • [文献書誌] 金子,篠田,堀内: "複製部数に制限のあるファイル転送ネットワークの最適なFile transferの構成について(II)" 電子情報通信学会技術研究報告. CAS93. 87-93 (1993)

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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