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1994 年度 実績報告書

動物のバランス麻酔に用いる麻酔薬、鎮静・鎮痛薬の薬物動態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05760239
研究機関東京大学

研究代表者

西村 亮平  東京大学, 農学部, 助教授 (80172708)

キーワードバランス麻酔 / 豚 / 薬物動態 / メデトミジン / ミダゾラム / アティパメゾール / ケタミン / ブトルファノール
研究概要

近年、十分な効果とともに安全性に優れた麻酔法として多剤を併用するバランス麻酔が注目されている。今回の検討では、より優れた組み合わせの選定、麻酔時間延長のための薬剤の至適追加投与量、あるいは拮抗剤投与のタイミングの決定等に必要な各薬剤の生体内薬物動態の検討を行った。検討はバランス麻酔に組み合わせて使用されることの多い、メデトミジン、アティパメゾール、ミダゾラム、ケタミン、ブトルファノールについて行い、これらの薬剤を6頭の豚に繰り返し投与し、血中濃度の変化をLC-API-MSで測定することにより行った。
その結果メデトミジン(40mg/ml)、アティパメゾール(160mg/ml)、ミダゾラム(200mg/ml)、ケタミン(10mg/ml)、ブトルファノール(200mg/ml)の筋肉内投与時の薬物動態に関する各パラメーターは以下のようになった。すなわち各薬剤の最高血中濃度(ng/ml)はそれぞれ、23.4、88.9、500.7、1330.3、380.3、最高血中濃度到達時間(min)は9.2、10.0、5.0、10.0、6.0、クリアランス(ml・min^<-1>・kg)は、22.0、20.4、12.1、17.2、36.7、分布容積(l・kg^<-1>)は、1.82、1.82、1.70、0.65、0.59、Ke(min^<-1>)は、0.0107、0.0112、0.0087、0.0266、0.0131、消失半減期(min)は、57.3、61.9、97.6、26.0、52.9であった。以上の結果から、これらの薬剤はいずれも、筋肉内投与によっても急速に血中濃度が上昇すること、消失半減期が短いこと、メデトミジンの拮抗剤のアティパメゾールの方がわずかに消失半減期が長いことなどが明らかとなった。

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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