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1993 年度 実績報告書

免疫細胞における低分子量GTP結合蛋白質の機能

研究課題

研究課題/領域番号 05770224
研究機関北海道大学

研究代表者

幸田 敏明  北海道大学, 免疫科学研究所, 助手 (20170186)

キーワード低分子量G蛋白質 / リンパ球 / マクロファージ / 細胞内小胞輸送
研究概要

1.ヒトT細胞株Jurkatから得たcDNAクローンS10について、他の低分子量GTP結合蛋白質とアミノ酸配列を比較した結果、細胞内小胞輸送に関与するrabグループに属する可能性が高いことを明らかにした。
2.S10の種々のヒト培養細胞における発現を調べた結果、T及びBリンパ球と一部の単球系細胞株においてのみその発現が認められ、免疫系の細胞(の一部)に特異的に発現する遺伝子であることを明らかにした。
3.S10のcDNAを大腸菌の発現ベクターに組み込み、マルトース結合蛋白あるいはグルタチオンSトランスフェラーゼとの融合蛋白として、大量にS10蛋白質を合成し、分離精製した。この蛋白をウサギに免疫して抗血清を得て、さらにS10に特異的な抗体を精製した。この抗体は、ヒトのS10は認識できたが、マウスのS10は認識できなかった。
4.S10蛋白質が、細胞内の膜画分及び細胞質画分に多く存在し、核には少ないことを明らかにした。
5.S10のcDNAに恒常的活性型及び優性抑制型の突然変異を導入し、それぞれの変異S10蛋白質を発現するプラスミドを構築した。IL2プロモーターにCAT遺伝子をつないだプラスミドをレポーターとしてJurkat細胞にコトランスフェクト実験を行い、これらの変異S10蛋白質のT細胞活性化に及ぼす影響をIL2プロモーターの活性化を指標として調べた結果、T細胞活性化には影響しないことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshiaki Koda: "Molecular cloning of a cDNA encoding a novel small GTP-binding protein" FEBS Letters. 328. 21-24 (1993)

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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