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1993 年度 実績報告書

ループス抗凝固因子の対応抗原に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770313
研究機関筑波大学

研究代表者

赤間 高雄  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (60212411)

キーワードループス抗凝固因子 / 抗beta_2-glycoprotein I抗体 / 抗プロトロンビン抗体
研究概要

1.ループス抗凝固因子と抗beta_2-glycoprotein I抗体との関係
全身性エリテマトーデス患者96例の血清において、活性部分トロンボプラスチン時間が延長している15例のうち9例は抗beta_2-glycoprotein I抗体陽性であったが、6例は陰性であった。また、抗beta_2-glycoprotein I抗体陽性の33例中で活性部分トロンボプラスチン時間が正常であったのは22例であった。
2.ルーブス抗凝固因子の対応抗原の検索
まず、トロンボモジュリンについて検討した。固相化した抗トロンボモジュリン・モノクローナル抗体にトロンボモジュリンを結合させ、それを抗原として血清中の抗トロンボモジュリン抗体を酵素免疫測定法で検出しようと試みた。しかし、ループス抗凝固因子陽性血清および陰性血清で明らかな差異は認めなかった。
次にプロトロンビンについて検討した。プロトロンビンを固相化して血漿中の抗プロトロンビン抗体を反応させ、それを酵素免疫測定法により検出した。ループス抗凝固因子陽性の血漿2例中2例で抗プロトロンビン抗体が検出された。ループス抗凝固因子陰性の血漿2例では抗プロトロンビン抗体は検出されなかった。また、固相化したプロトロンビンに対する反応はカルシウムイオン存在下でわずかに減少する傾向があった。陰性荷電のリン脂質としてカルジオリピンを固相化し、カルシウムイオン存在下でプロトロンビンを反応させて、さらに血漿中の抗プロトロンビン抗体を反応させてみたが、抗プロトロンビン抗体は検出できなかった。今後、検出された抗体が抗プロトロンビン抗体であることをさらに確認するとともに、ループス抗凝固因子がすべて抗プロトロンビン抗体として説明されるか否かを検討していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 赤間 高雄: "抗beta_2-glycoprotein I抗体の検出とその意義" リウマチ. 33. 698-698 (1993)

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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