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1993 年度 実績報告書

レチノイン酸による肝線維化抑制に関するin vivo および vitroよりの研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770374
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

松浦 知和  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30199749)

キーワードレチノイド / レチノイン酸 / 肝臓 / 伊東細胞
研究概要

本研究において、レチノイン酸(RA)による肝線維化に対する影響に関して検討した。
まず、初代培養および継代培養ラット伊東細胞に、all-transRA,9-cis RAを添加し、その増殖およびコラーゲン産生を検討した。10-8-10-6 MのRAでは、細胞増殖には有意な差は認めなかったが、コラーゲンmRNAの発現は抑制された。コラゲナーゼ産生に関しては抑制傾向を示した。樹立伊東細胞様株細胞でも同様の検討行い、RAによるコラーゲン産生の抑制を観察した。
in vivoの実験では、四塩化炭素投与によりラット硬変肝を作成し、その課程でRAを併用し線維化への影響を検討した。一連の研究では、RAの併用により肝臓の線維化は組織学的には抑制されたが、生化学的には明確でなかった。これは、個々の動物での薬剤に対する感受性が異なるためと考えられ、動物モデルに関してはさらに検討の必要がある。
本実験から、RAはコラーゲン・コラゲナーゼともに発現を抑制する傾向があり、最終的なin vivoでの線維化抑制に寄与し得るかは結論ずけられなかった。今後、肝線維化過程での肝細胞、伊東細胞それぞれにおけるコラーゲンおよびコラゲナーゼの発現の割合が、RAおよびその誘導体により線維化抑制の方向にコントロールできるか検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tomokazu Matsuura et al: "Retinol Transport in Cultured Stellate Cells of RatLiver:Studiesby Light and Electron Microscope Autoradiography" Experimental Cell Research. 206. 111-118 (1993)

  • [文献書誌] Tomokazu Matsuura et al: " Regulation of Vitamin A Transport into Cultured Stellate Cells of RatLiver:Studiesby Anchored Cell Analysis and Sorting System" Experimental Cell Research. 209. 33-37 (1993)

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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