成果: (1)慢性気道感染症患者におけるインフルエンザ菌繰り返し感染の解析 菌株は実際に繰り返し感染を引き起こした臨床株より選択された。細菌外膜(OMP)、リホ多糖(Iipopolysaccharide)を抽出し、解析した。OMP、Iipopolysaccharideの抽出は既報のごとく施行される。すなわちOMPは破砕、超遠心を繰り返すことにより得られ、Iipopolysaccharideはジョンソン・べリ-の方法により獲得された。その結果短期間の間隔で急性憎悪を起こした株間では同一のOMPパターンを示しており同一株での繰り返し感染が示唆された。また一カ月以上の間隔での株においては違うOMPのパターンを示していた。 (2)インフルエンザ菌繰り返し感染の患者における抗LPS抗体の測定 各患者においてコントロール群に比較し、血清中の抗LPS抗体の高値が観察された。この様な繰り返し感染における高値の抗LPS抗体は同抗体では繰返し感染を阻止できない事を意味していると考えられた。 (3)インフルエンザ菌のDNA解析 (4)バングラディッシュにおけるインフルエンザ菌性肺炎の解析 現在疫学的考察及び患者の血清抗LPS抗体価を測定中である。
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