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1993 年度 実績報告書

動脈硬化症患者のNitric Oxide Synthase活性

研究課題

研究課題/領域番号 05770459
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

高橋 正行  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40179528)

キーワードNO / 動脈硬化
研究概要

内皮細胞由来血管拡張物質(EDRF)の一つであるNitric Oxide(NO)は最も注目されている分子である。NOと作用機序の共通性を持っている硝酸薬は狭心症の特効薬として100年以上も使用されているが、分子構造からもNO供与体とみなされている。本研究の一環としてNitroglycerinの作用と耐性形成モデルを用いてNO代謝を測定してその一部を発表した。EDRFの本態はNOよりS-Nitrosothiolであるといわれており、それを確認するためにthiol基をもつ化合物の血管拡張作用を解明したり、S-NO-AlbuminやS-NO-Captoprilの抗血小板作用や抗狭心症作用を解明し、一部発表した。特にS-NO-Captoprilについては合成・分子構造決定を行い2編以上の論文を作成し投稿中である。NOは交感神経活性に抑制的に働く事を高血圧患者で証明し、正常血圧者との比較を行った。異型狭心症患者ではAcetylcholine(ACh)を冠状動脈内に注入して血管攣縮の診断に用いるが、全身のNO代謝が異常に低下していることを証明した。本研究はこれらの患者のNO代謝を評価するデータ収集が主であったが十分な数(合計100例以上)の患者データが収集でき、データ解析を行い学会発表、論文作成を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] N.Miyauchi,M.Takahashi H.Fujioka & M.Kinoshita: "Dissociation of Hemodynamic and coronary arterial Tolerance to nitroglycerin in Dogs" J.Cardiovasc.Pharmacol.21. 767-773 (1993)

  • [文献書誌] H.Fujioka,K.Horiike、 M.Takahashi,T.Ishida,M.Kinoshita,M.Nozaki: "Triphasic Vascular effects of thiol compounds and their ofided forms on dog coronary arteries" Experientia. 49. 47-50 (1993)

  • [文献書誌] 高橋正行,山田哲博,木之下正彦: "カテコラミン,beta遮断薬" 日本臨床. 51. 148-155 (1993)

  • [文献書誌] 高橋正行,木之下正彦: "beta遮断薬の心保護作用と実際的な使用法" 臨床と薬物治療. 13. 73-79 (1994)

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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