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1993 年度 実績報告書

ヒト表皮細胞における血小板活性化因子産出に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 05770656
研究機関久留米大学

研究代表者

辛島 正志  久留米大学, 医学部, 助手 (70211175)

キーワードPAF / 培養表皮細胞 / 水疱性類天疱瘡
研究概要

血小板活性化因子(Paf)は、アレルギー、炎症のケミカルメディマタ-であり、我々は、既に水疱性類天疱瘡水疱液中にPaf活性が存在すること、Pafが培養表皮細胞の類天疱瘡抗原およびICAM-1の発現を増強することを見出した。表皮細胞は、Pafを産出することが最近明らかとなり、今日我々は水疱性類天疱瘡など水疱性疾患の水疱液中のPafの定量を行い、他の炎症性皮膚疾患の水疱液中のPaf濃度とも比較した。その結果、現段階では症例数が少ないため、各疾患におけるPaf濃度の差異及び病期における差異は、明らかではないが、疾患別に水疱液中のPafの濃度は、ある一定の傾向がみられることがなかった。また、Pafが高い疾患において、Paf濃度は病期の初期に高い傾向があった。今後さらに症例数を増やし、さらに検討すれば、有意な差がみられると考えられる。正常ヒト培養表皮細胞を用いた糸で、水疱性類天疱瘡患者の自己抗体刺激のみでは、培養上清中に遊離されたPaf(RIA法にて測定)は、刺激前と変化は、なかった。各種サイトカインおよび患者血清の系では、患者血清を加えた系において、ある条件下において、Paf濃度の上昇が見られたが、血清の種類によって測定値のばらつきが大きく、現段階では、Paf産生刺激因子の固定には至っていないPafの定性,定量をウサギ血小板の表皮細胞膜への結合性を指標として測定した系においても同様に一部の患者血清によって、血小板結合能の上昇がみられた。Pafアタタゴニストを加えた系で現在検討中である。

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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