パーソナルコンピュータ・マッキントッシュ・クワドラAV840上でハイパーカードを用いたレポートシステム画像を付け加える形で試作したシステムではレーザープリンターの使用を考えディサ変換した白黒2値画像を用いた。ここでは、シャウカステン上のフィルム画像のCTを直接、デジタル化した。72-100ドット/インチで用いた。これ以上ではデータが大きくなりすぎ、以下では読み取れない。濃度についての情報はCTでは空気と軟部組織、骨の3者の判別が可能な程度であった。ビデオ画像のデジタル化では640x480マトリックスと320x240では本来のCRTのマトリックス640x480では画面全部を占拠し、比較が出来ない。その点320x240では比較が容易となる。カラー画像については24ビットと8ビットでは皮膚などでは疑似輪郭が出現する場合があるが、画像に依存する。 別のシステム上でも検討した。ハードウェアーはパーソナルコンピュータPC98(CPUは486、66MHz)MS‐Windows上で用意したもので、デジタルデータを直接、表示した。FCR画像(2000x200x10bit)を512x512x8bitで表示したものでは、CRTの輝度の問題からかコントラストが不十分と言う評価が大半であった。この場合、階調処理(ウィンドウ、レベル調整を含む。)が不可欠と思われる。胸部内科の評価は一次診断困難であるが、レポート共に表示した場合、教育、研究などにはそれなりに価値はあると評価された。一方、FCR、CT、MRIを1000x1000x12bitでJPEG圧縮、解凍したものでは、脳外科医からはCT、MRIでは十分であるという評価を得た。今後、1)パソコン端末上で必要な画像処理、2)圧縮したFCR、CTなどの画像供給の意味と圧縮率、3)端末の数とピーク時の転送量、の具体的検討が必要である。
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