• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

液体陽極X線管による超高速度プラズマX線ラジオグラフィーの基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770696
研究機関岩手医科大学

研究代表者

木村 眞吾  岩手医科大学, 教養部・物理学, 助手 (30214878)

キーワードフラッシュX線 / パルスX線 / プラズマX線 / ウォータウィンドX線 / 液体陽極 / 水銀陽極 / X線スペクトル / ソフトラジオグラフィー
研究概要

平成5年度科研費補助金交付申請書にある研究計画・方法に基づいて機械器具備品および消耗品を購入し、ほぼ予定通りの研究成果をあげることができた。研究成果を以下に列挙する。
a) 水銀陽極、ガラス製X線管体、板状のフェライト製表面放電式冷陰極等より成る液体陽極プラズマ二極X線管を試作した。陽極と陰極間の距離は基礎実験のために管外部より調整できる。管は油拡散ポンプにより連続排気されるが、管内の真空度は水銀の蒸気圧でほぼ決定される。
b) コンデンサの静電容量が約5nF、最大充電電圧が80kVの高電圧パルサを試作した。これと(aのプラズマX線管を2.0mの同軸ケーブルにて接続し、フラッシュX線装置を構成した。パルスの起動にはクライトロン式トリガ装置を用いた。
c) 高電圧パルサの出力電圧、管電圧、管電流、X線出力、実効焦点径等を精密に測定し、X線強度、パルサ幅、および線質の調整法について吟味した。a)の高電圧パルサを用いた場合、装置の管電圧と電流の最大値はそれぞれ70kVと2kA程度である。実効焦点径は3mm以下である。一般のフラッシュX線装置ではX線管の陽陰極間距離の増加とともにX線強度が最大値をとる。本装置の場合には電極間距離を縮めるほど強度が増加する。ただし最大管電圧は減少する。距離を縮めるほど電流密度が増加するので、水銀が容易に気化し、X線の発生効率が増加するのであろう。
d) マイラーのX線照射窓を通した場合とガラス管体を通した場合のフラッシュX線を用いて高速度X線撮像を試みた。後者と比較して前者のX線を使用した場合には、かなり軟質の画像がえられた。
e) ウォータウィンドX線の発生とX線スペクトルに関しては目下実験中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 木村眞吾、他: "液体陽極X線管による超高速度プラズマX線ラジオグラフィーの基礎的研究" INNERVISION. 7. (1994)

URL: 

公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi