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1993 年度 実績報告書

てんかんマウス脳におけるカルシウム依存性細胞内情報伝達機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05770742
研究機関大阪市立大学

研究代表者

古塚 大介  大阪市立大学, 医学部, 講師 (70199438)

キーワードElマウス / てんかん / CaM kinase / Protein Kinase C / 細胞内情報伝達機構 / カルシウム / リン酸化反応
研究概要

実験動物は生後75日の発作履歴のないElマウスとddYマウスを使用した。海馬、扁桃核、大脳皮質を摘出し、その1、000g上清を100、000g、1時間の遠心にて可溶画分と顆粒画分に調整した。
1.Protein Kinase C(PKC)によるリン酸化反応についての検討
(1)SDS-PAGE施行後、ウサギ抗PKC抗体を用いてWesternblotを行い、cPKC発現量を検討した。両マウスにおいて大脳皮質、海馬での免疫活性は高く、扁桃核では他2部位に比べ免疫活性は低かった。
(2)Histon lllを外因性の基質として、大脳皮質、海馬から調整した可溶画分と顆粒画分でPKC活性を測定した。大脳皮質、海馬とも全活性の約60%が可溶画分に、約40%が顆粒画分に存在していた。この比率はElマウスとddYマウスの間で差はなかった。今後、扁桃核についても同様に活性を測定し、その分布を検討する。またPKCに対するspecific inhibitorであるPKC_<19-36>による抑制効果も検討する予定である。
2.Ca^<2+>/calmoudulin dependent protein kinase(CaM kinase)によるリン酸化反応についての検討
(1)当初予定していた抗CaM kinase抗体の入手ができなかったため、Western blotによる酵素発現の検討は行なえなかった。今後、抗体の作成を含め入手方法を検討している。
以上の様にCaM kinaseについては抗体に入手できなかったため十分な検討はできなかったが、PKCについては現段階ではElマウスの発作感受性とCa^<2+>依存性の情報伝達系の関連についての新たな知見は未だ見いだされていない。今後発育期や痙攣発作の影響などに検討を進めていく予定である。

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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