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1993 年度 実績報告書

誤嚥性肺炎の病態に及ぼす白血球の関与について

研究課題

研究課題/領域番号 05771149
研究機関横浜市立大学

研究代表者

大竹 美佳  横浜市立大学, 医学部, 助手 (20233158)

研究分担者 西沢 英雄  横浜市立大学, 医学部・附属浦舟病院救命救急センター, 助手 (30244479)
工藤 一大  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (30145700)
キーワード誤嚥性肺炎 / TNF-alpha / 好中球
研究概要

誤嚥性肺炎のモデルをウサギにて作成し、その初期病態の解明を目的とする。ウサギの右肺にpH1.25,vol.1.2ml/kgの塩酸を注入し、血液のTNF-alphaと好中球のH202の産生を8時間経時的に、また8時間後の肺胞洗浄液(BALF)中のTNF-alphaを調べた。またこれらに対する、ペントキシフィリン(PTX)(20mg/kgi.v+6mg/kgd.i.v)の前投与の効果について調べた。TNF-alphaの測定はbioassay、好中球のH202の産生はDCFHをflowcytometerにて測定した。18羽のウサギを3群に分けた。コントロール群では、塩酸の代わりにPBSを同量肺に注入した。第2群は、塩酸投与群とした。第3群では、PTX前投与後塩酸を投与した。肺への塩酸注入1時間後には全例に、2時間後には6例中4例で血清中のTNF-alpha活性化が認められた。塩酸注入肺のBALFでは4/6、対側肺で2/6にTNF-alpha活性化が認められた。好中球のH_2O_2はの産生は塩酸注入後2時間で増加し、4時間までコントロールより有意に高値を示した。PTXの前投与は、TNF-alpha活性化、好中球のH_2O_2の産生の増加を抑制した。PTXの前投与は、塩酸注入による対側肺、小腸の水分量増加、好中球の集積を抑制した。PTXはTNF-alpha活性化、好中球のH_2O_2の産生の増加を抑制し、その結果二次性の臓器障害の発生を抑制したと推察される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 西沢英雄ら: "誤嚥性肺炎モデルにおいてPentoxifilline前投与が肺胞上皮、血管内皮細胞のタンパク透過性に及ぼす効果" 麻酔. (印刷中). (1994)

  • [文献書誌] Ichidai Kudoh et al: "Effect of Pentoxifilline on the Alveolar and Endothelial Permeability to Protein in Acid-injured Lungs in Rabbits" American Review of Respiratory Disease. 149(in print). (1994)

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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