• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

泌尿器科領域における上皮成長因子(EGF)に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771184
研究機関島根医科大学

研究代表者

岸 浩史  島根医科大学, 医学部, 助手 (70192010)

キーワード上皮成長因子 / EGF
研究概要

RIA法を用いて精漿中および尿中EGF濃度を測定し、性ホルモンとの関連を中心に検討した。
1 精漿中EGF濃度
男子不妊症症例を対象とし、血中テストステロン、LH、FSH、プロラクチン、T_3、T_4、TSHを測定し、精漿中EGF濃度との関連について検討した。乏精子症症例および精子無力症症例に対しては、フルオキシメステロン(n=12)またはHCG-HMG(n=6)を投与し、投与前後での精漿中EGF濃度について検討した。
精漿中EGF濃度は,42.9±28.3ng/ml(n=133,mean±SD)であった。精漿中EGF濃度は,精液所見正常群と乏精子症群の間に有意差なく,血中ホルモン値との間にも有意な相関はなかった。フルオキシメステロン投与や同剤投与による血中テストステロンの抑制も,精漿中EGF濃度に影響を及ぼさなかった。またhCG-hMG投与も,精漿中EGF濃度に影響を与えなかった。これらのことより,血中テストステロンと精漿中EGFの関連性は低いものと考えられた。
2 尿中EGF濃度
前立腺癌症例8例を対象に、抗男性ホルモン療法前後での、血清テストステロン値の変化と尿中EGF濃度の関連について検討した。
治療前の尿中EGF濃度は、22.4±19.5ng/mg cre、治療後4週目および8週目の値はそれぞれ27.7±22.9、25.1±24.0ng/mg creで抗男性ホルモン療法によるテストステロン低下に伴って尿中EGF濃度の上昇傾向がみられたが、有意差は認められなかった。

URL: 

公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi