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1993 年度 実績報告書

泌尿器腫瘍における上皮成長因子受容体およびインスリン受容体の発現性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771191
研究機関愛媛大学

研究代表者

鍋嶋 晋次  愛媛大学, 医学部, 助手 (30218044)

キーワード腎細胞癌 / 上皮成長因子受容体(EGFR) / EGFR gene / in situ hybriddzation(ISH)法
研究概要

今回、腎細胞癌患者に対し根治的腎摘出術を施行した摘出標本より正常腎組織と腎癌組織を得、これらの組織における上皮成長因子受容体(EGFR)の定量を行った。また、EGFR geneをin situ hybridization(ISH)法によって、組織学的に証明した。
まず、EGFRを定量した対象は、正常腎組織6例、腎癌組織11例で、定量はScatchard解析により最大結合部位数(f mol/mg protein)で求めた。正常腎(n=6)、癌組織(n=11)のMax.Bind.は、それぞれ9.82±12.26,135.65±72.34f mol/mg proteinで癌組織において有意(p<0.0003)に高かった。また、腎癌をgrade別にみると、G1(n=3)、G2(n=6)、G3(n=2)のMax.Bind.は、それぞれ67.28±28.34,161.23±60.23,136.21±34.23f mol/mg proteinでG1とG2間に有意差(p<0.05)が認められた。
次に、正常腎組織と腎癌組織(clear cell type,G2,pT2b)に対し、ISH法によってEGFR geneを組織学的に証明した。簡単に述べると、国立予防研究所遺伝子バンクより供給を受けたEGFR gene(pE7)をHB101をHostとして増殖させ、エタノール沈殿によりDNAを分離し、これをClaIと反応させた後精製したcDNA(pE7)をISH法に用いた。その結果、正常腎組織に対し、腎癌組織では、EGFRgeneがより多くみとめられ、これをコードするmRANの増加により、EGFRが多く産生されると考えられた。

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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