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1993 年度 実績報告書

内耳奇形ハムスターにおける蝸牛,前庭有毛細胞の細胞成熟障害

研究課題

研究課題/領域番号 05771375
研究機関川崎医科大学

研究代表者

秋定 健  川崎医科大学, 医学部, 講師 (00212423)

キーワード内耳奇形ハムスター / 蝸牛有毛細胞の回転 / 前庭感覚毛の極性
研究概要

1)内耳奇形ハムスターの成熟後の蝸牛でhook regionの乱れが著しい。奇形群のapical turn先端部分の180度回転した外有毛細胞第1列に聴毛の丈に長短があり調和がとれず、パイプオルガン状を示さないものが散見される。奇形群の回転した内外有毛細胞の聴毛間にも、tip-linkが存在する。
2)内耳奇形ハムスターの胎生期から生後2日目までは、内有毛細胞また外有毛細胞各列の、著しい回転が認められる。生後3日目以降は外有毛細胞第1列のみの回転が残存する。生後12日目の蝸牛では、vacuolationの出現位置に多少のずれがみられる。
3)成熟後の奇形群では、特異な水泳を示す。水面での旋回、underwater circleが主体である。旋回方向はclockwise,counter-clockwiseまた両者間のswitchingが見られる。
4)成熟後の内耳奇形ハムスターを地上1mから落下させ、10%程度に完全な立ち直り反射が見られた。
5)立ち直り反射が不完全な群で、水面での旋回方向とrighting reflexの方向に強い相関性がみられた。
6)内耳奇形反射がでは前庭平衡班の分水領が認められない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 矢田 和子: "内耳奇形ハムスター蝸牛有毛細胞の生後発達" 川崎医学会誌. 18. 109-113 (1993)

  • [文献書誌] 矢田 和子: "内耳奇形ハムスターの蝸牛有毛細胞の発達" Otology Japan. 3. 85- (1993)

  • [文献書誌] 矢田 和子: "内耳奇形ハムスターの評価" Otology Japan. 4. 495- (1993)

  • [文献書誌] 矢田 和子: "成熟後の内耳奇形ゴールデンハムスターの評価" 川崎医学会誌. 19. 275-281 (1994)

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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