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1994 年度 実績報告書

本邦産クモ由来の神経毒ペプチド(アジェレニン)の高次構造の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05772016
研究機関東京大学

研究代表者

萩原 健一  東京大学, 薬学部, 助手 (40192265)

キーワードクモ毒 / ペプチド / アミノ酸配列 / マダガスカル / 神経毒
研究概要

研究代表者は先に提出した“科学研究費補助金交付申請書"において、「本研究では、研究計画調書提出後にマダガスカル産クモの乾燥毒腺を入手したことから、標題の“本邦産クモ毒ペプチド;アジェレニンの高次構造の解析"と並行して、マダガスカル産クモの毒成分の分析にも着手する予定である」と述べた。アジェレニンの高次構造の解析は前年度から引続き、化学合成ペプチドを用いてNMRを始めとする方法論によって解析を進めている。一方、マダガスカル産クモの毒成分については、「米国の薬品ベンチャー企業であるNatural Product Sciences,Inc.(Salt Lake City,Utah)が、マダガスカル産のクモ、サソリ等の小動物の毒素を材料とした医薬品開発事業を新たに計画している」と交付申請書提出後に報道された(1993年6月25日付、日経産業新聞)ことから、既に研究代表者が入手しているマダガスカル産クモ毒腺の化学分析が急務であると判断し、この点について微量分析技術を用いて優先的に研究を進めた。その結果、幾つかの毒成分を単離し、これらのうちの1つについては以下に示すアミノ酸配列を有する新規の毒ペプチドであることを明らかにした。単離した他の成分の構造解明も現在、進行中である。
Ty^^1rGlyAspCysLysLysAsnSerAspCysLysAlaGlyGluCysCysValAsnThrProP^^2h^^1eAlaArgSerThrCysGlnLysTyrLeuGlnGlnGlyGluPheCysAlaHisMetGlyL^^4y^^1sTyrAsnProLeuGlyLysTyrIleAsnMetCysProCysGlyLysGlyLeuLysCysG^^6l^^1nLeuLysAspValSerGlyProLeuAlaLeuPheArgSerArgMetLeuThrCysV^^8a^^0l-COOH

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.Hagiwara: "A neurotoxin from thr venom of the spider,Agelena opulenta" Peptide Chemistry 1992 Ed.by N.Yanaihara. 593-596 (1993)

  • [文献書誌] K.Dohtsu: "Isolation and sequence analysis of peptides from the venom sac of Protonectarina sylveirae" Peptide Chemistry 1992 Ed.by N.Yanaihara. 586-588 (1993)

  • [文献書誌] N.Morikawa: "Isolation and structural characterization of antimicrobial peptides from the skin of frog,Rana brevipoda porsa" Peptide Chemistry 1992 Ed.by N.Yanaihara. 606-608 (1993)

  • [文献書誌] K.Dohtsu: "Isolation and sequence analysis of peptides from the venom of Protonectarina sylveirae" Natural Toxins. 1. 271-276 (1993)

  • [文献書誌] H.Inoue: "Pattern analysis of venomous components extracted from the venom sac of Vespa dybowski" Jpn.J.Sanit.Zool.44. 307-313 (1993)

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公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

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