1.現在の中・高等学校数学教科書の中で、グラフ電卓等を利用できると思われる内容について、それらの問題を解くときに必要なグラフ電卓、電卓のキ-操作解説書を作成した。この結果、その機種にあった解説書が必要であることがわかった。 2.グラフ電卓を利用する中・高等学校数学科の授業を計画・実施・分析した。その結果、グラフ電卓は中学校2年から1次関数の領域で無理なく導入できることがわかった。また、高等学校では三角関数、関数の極大・極小、関数の極限など様々の内容で利用でき、このとき問題を解く方法が画期的に変わることがわかった。 3.グラフ電卓を利用できそうだと思われる内容の指導案の作成や外国文献の分析を行った。この結果、2次関数、指数関数、媒介変数、数学的モデル化など、より多くの内容で使える可能性を示した。 4.小学校算数において電卓を利用する算数の授業を計画・実施・分析した。その結果、電卓は算数を楽しく、また探究的に学習する有効な道具であること、また小学校4年でも効果的に使えることがわかった。 5.以上の結果を報告書「算数・数学教育における電卓・グラフ電卓を利用する教材の開発」(206ページ)としてまとめた。
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