• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

ヒトチミジル酸合成酸素遺伝子プロモーター領域の特異な新規機能配列の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05780507
研究機関静岡県立大学

研究代表者

堀江 信之  静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助手 (70209287)

キーワード分子生物学 / チミジル酸合成酵素 / 調節配列 / プロモーター / DNA結合因子
研究概要

ヒトTS遺伝子のプロモーターには現在までに知られているプロモータの共通配列、TATAボックスやGCボックスなどが存在せず,極めてユニークな調節を受けていると考えられる。本研究はこのようなユニークな特徴を持つヒトTS遺伝子のプロモーター領域の新規機能配列の解析を目標として行なわれた。
1.プロモーターの機能配列の決定
ヒトTS遺伝子プロモーター領域の、詳細な欠失変異体を用いたCATアッセイにより、転写開始点の上流に2つと転写開始点の下流に1つの、合計3つのプロモーター活性に必須の領域を同定した。この内、転写開始点の上流に存在する2つの機能部位は、それぞれ、ベータグロビン遺伝子のプロモーター領域に見出されているCAに富んだモチーフと、マウスTS遺伝子のSpl結合領域を含んでいた。さらにこれら2つの配列は独立に機能しうることもCATアッセイにより示された。一方、転写開始点の下流に同定された必須領域は、ヒトTS遺伝子に特有な3回のくり返し配列とそれに相補的な配列を含んでおり、少なくとも一組の順および逆向きの配列がプロモーターの機能発現に必要であることが明らかとなった。
2.プロモーターの機能配列に結合する因子の同定
得られた欠失変異をもつヒトTS遺伝子のプロモーター領域をプローブとしてゲルシフト分析を行い、複数の因子のこの領域への結合を確認した。今後、結合の特異性、結合部位の確認などの解析が必要である。
3.ヒトTS遺伝子の開始コドン近傍に結合する因子の解析
HL-60細胞への欠失変異体DNAの導入は行うことができなかったが、ヒトTS遺伝子の開始コドンに部位特異的変異を導入したDNA断片を作製し、実際にこれらの因子がATGの配列そのものを認識していることを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nobuyuki Horie: "Characterization of regulatory sequences and nuclear factors that function in cooperation with the promoter of the human thymidylate synthase gene" Biochimica et Biophysica Acta. 1216. 409-416 (1993)

URL: 

公開日: 1995-05-17   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi