1.基本語彙の検討 前年度選定の第1水準100語、第2水準235語(135語追加)、第3水準385語(150語追加)を再度検討し、第3水準を380語とした。続いて第4水準の検討に入り候補語彙634語について全てを採用することに決定し、残りの254語を追加、634語を第4水準とした。また基本語彙には算入しないが参考資料として、使用頻度の高いと思われる国名5語と数詞22語を加え、最終検討語彙を661語とした。 2.第3水準380語の記述 前年度からの継続として、380語の音韻記述を完成した。 3.第4水準および参考語彙の記述 残り254語および参考語彙27語のビデオ画像を収録、データを検討した上で、音韻記述を完成した。また総語彙661語を資料提供者の協力により、画像データ、記述データを再確認した。以上の音韻記述をもとに、すべての語について形態記述を完成した。 4.データベース入力 記述されたデータをLotus1-2-3のデータとして入力した。このデータは日本手話学会等において公表された。 5.入力済データの検討と形態論モデルの構築 データをもとに統計的検討を加え、他の研究者グループとの討議を経て、手話語彙の一般的形態論モデルを構築し、データによる検証をして、モデルを発表した。
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