研究概要 |
リーマン・ゼータ関数の値を用いて,それを巾乗し積分することにより,数値的に非ユークリッド・ラプラシアンの固有値を確定することが可能であると解明された.尖点形式から得られる一群のL-関数(Hecke serice)については,それらは個々独立に研究されてきたのであるが,我々の研究によってそれらは全体としてリーマン・ゼータ関数と直接の関係をもつものであり,しかもその関係は,逆転可能であることも解明された.すなわち,リーマン・ゼータの値から尖点形式を生成することが可能である。この事実は,我々の研究以前には全く識られていなかったことである.リーマン・ゼータ関数の特異性を示すものとも思われる. 研究成果は,平成7年5月Illinois大学,同7月(英)Candiff大学において国際研究集会招請講演とに発表される予定である.
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