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1993 年度 実績報告書

デスモスチルスの歩行機能に関する古生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05804024
研究機関東京大学

研究代表者

犬塚 則久  東京大学, 医学部(医), 助手 (50101423)

研究分担者 山崎 信寿  慶応義塾大学, 理工学部, 助教授
キーワード古生物学 / デスモスチルス / ロコモーション / 復元 / 運動機能 / 歩行
研究概要

当研究の目的は絶滅動物の歩行機能の復元にある。このため、次の2つの方法を計画している。ひとつは、現生の大型哺乳類の歩行様式を観察・記録し、連続写真を使って解析する。もうひとつは、デスモスチルスの関節可動式交連骨格を用いて3次元計測に役立て、実際の肢位や歩容を検討する。
今年度は骨格の組立を発注した。この骨格組立の特異な点は、主要な肢骨関節部に、実際の関節の動きを模した可動式の接続金具を使用する点である。具体的には球関節を持つ肩関節と股関節にユニバーサルジョイント、1軸性の蝶番関節である肘関節、膝関節、距腿関節にはヒンジジョイント、そして、複雑な車軸関節に擬せられる手根関節には、2個のユニバーサルジョイントを互いに逆向きに取付けることによって、実際の関節の動きに近似させることにした。
現生の動物の歩行記録のほうは、最も動きの遅いゾウやキリンといった超大型獣を、モータードライブ付き望遠カメラと8ミリビデオカメラによって試験的に連続撮影した。この結果、毎秒3コマのモータードライブカメラでもコマが粗すぎて、ビデオのほうが有効であることがわかった。ビデオテープをプリントアウトする際は、毎秒60コマまで可能であるが、大型獣の場合は30コマでも十分に歩行様式の解析が可能であることがわかった。
アジアゾウに関しては、体格の小さい幼獣から最も大型のオスの成獣まで、また、通常の歩行と早足、ないし小走りまで色々な速度の運動をビデオに記録した。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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