研究課題/領域番号 |
05804040
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
山田 武 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (60093358)
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研究分担者 |
木村 良晴 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (10132276)
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キーワード | ケミカルバイメタル / センサー / 機能性樹脂 / 機能性材料 / イミノジ酢酸樹脂 / キレート樹脂 / ポリスチレン / シュミレーション |
研究概要 |
ケミカルバイメタルは化学的変化により膨張または収縮を起こす反応層の僅かな変化を、化学的には変化しない高分子材料を張り合わせることにより、バイメタル効果により大きく増幅し、特定の化学物質にだけ感度良く応答するセンサーであり、機能性材料である。本研究においては、機能性高分子を反応層とケミカルバイメタルを開発する事により、反復使用可能なケミカルバイメタルを開発した。反応層の機能性高分子としては、ポリスチレンにイミノジ酢酸基を導入したキレート樹脂を用いた。この樹脂を得るため、定法に従いパール重合により粒状の樹脂を得た。しかし、この樹脂はポリエチレンテレフタレート(PET)膜状にホットプレスで圧着製膜出来なかった。このため、予めPET膜上に市販のポリスチレンの厚さ0.2mmの膜を作成した後、その上に圧着製膜し、ケミカルバイメタルを得た。また、この作成法を市販の粒状のキレート樹脂にも応用した。さらに、粒状のキレート樹脂でなく板状のキレート樹脂を得るために、PET膜上に直接、塊重合で低架橋度のポリスチレン膜を作成したが、ポリスチレンのクロロメチル化の過程で板状の樹脂が粒状の樹脂に変化した。この為、クロロメチルスチレン、スチレン、ジビニルベンゼンを用いて塊重合をし、その後、イミノジ酢酸基を導入して板状のキレート樹脂を得た。また、予めイミノジ酢酸基を導入したスチレン、スチレン、ジビニルベンゼンを用いて塊重合をし、直接板状のキレート樹脂を作成する方法について検討中である。また、ケミカルバイメタルのコンピューターシュミレーションを行い、ケミカルバイメタルの応答機構を解析した。
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