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1993 年度 実績報告書

スペクトル拡散パケット通信方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05805034
研究機関早稲田大学

研究代表者

高畑 文雄  早稲田大学, 理工学部, 教授 (20206866)

キーワードスペクトル拡散 / パケット通信 / アロハ方式 / 直接拡散 / チャープ / 一括復調方式 / 熱雑音 / フェージング
研究概要

1.直接拡散をベースとしたスプレッド・アロハ方式
複数のパケット信号を同時に受信した状態を想定して、熱雑音状況下におけるビット誤り率の理論的導出法ならびにパケット検出部の設計法を確立した。特に、復調側の準同期検波において発生する周波数オフセットとパケット検出部の設計パラメータとの関係について検討を加え、同期加算回数を一定値以上に設定すれば、周波数オフセットの影響を低減できることを、理論解析ならびに計算機シミュレーションにより明らかとした。また、伝送効率の観点から、従来のスペクトル拡散を用いないアロハ方式との比較・検討を行っ結果、信号対雑音電力比が小さい伝送状態において、スプレッド・アロハ方式が有利となることが明らかになった。更に、マルチパス・フェージングに対しては、熱雑音を対象とした構成では、位相オフセットの推定が不可能との結論が得られ、今後の課題として残った。
2.チャープをベースとしたスプレッド・アロハ方式
理想的なビット・タイミング再生とパケット検出を想定し、主に計算機シミュレーションを用いて、熱雑音状況下における各種特性を取得した。次に、パケット検出部の構成を考案し、設計パラメータの導出を実施した。また、同一の構成を用いて、マルチパス・フェージング状況下における特性を取得したが、予想以上の劣化が生じることが明らかになり、新たな考えの導入が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 榎本大、高畑文雄: "スプレッドアロハ方式へのチャープの適用" 電子情報通信学会論文誌. J76-B-II. 864-871 (1993)

  • [文献書誌] 笹森文仁、吉田崇、高畑文雄: "直接拡散スプレッド・アロハ方式の伝送効率について" 電子情報通信学会春季大会. B-238 (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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