研究課題/領域番号 |
05805042
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研究機関 | 国士館大学 |
研究代表者 |
柴田 英明 国士舘大学, 工学部・土木工学科, 助教授 (50103635)
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研究分担者 |
川口 直能 国士舘大学, 工学部・土木工学科, 教授 (20138168)
斉藤 総一郎 国士舘大学, 工学部・土木工学科, 教授 (90095703)
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キーワード | 産業廃棄物 / 再生骨材 / 舗装 / 路床・路盤 / セメントモルタル / 軟弱地盤 |
研究概要 |
コンクリート廃材の有効利用として、これらの廃材を破砕して作成した再生骨材、特に再生砂として用いた場合について、3つの実験を行った。1.アスファルト混合物の骨材の代替砂として用いた場合。2.セメントモルタルの骨材として、再生砂を使用した場合。3.高含水比地盤への添加材として使用した場合。1においては、マーシャル試験より、安定度を調べた。その結果、再生砂を用いたアスファルト混合物は通常の砂を用いた場合と比較して、密度は高く、空隙率は小さく、一方、マーシャル力学値からは、安定度,フロー値共に大きく、マーシャル安定度は強いという結果が得られた。 2.においては、再生砂を用いた場合、セメントモルタルの同一フロー値で比較すると、水セメント比が約19%ほど、標準砂にて作成したセメントモルタルよりも多くなっており、一方、曲げ強度、圧縮強度共に。標準強度の85〜95%の強度を持つことが判った。 3.においては、再生骨材の吸収率が6〜12%と一般の砂に比べて大きいことから、この性質を利用して、高含水比地盤への添加材として利用することを試みた。今年度は、添加材として、石膏や塩化カルシウムをコンクリート廃材と混合して、いろいろの条件を見出すことを試みた。その結果、コンクリート廃材の添加量が全体の10%を越えると、一軸圧縮強度が3kgf/cm^2以上の大きさを持つことが 判り、このことから路床・路盤材への添加は十分可能であることが判った。 現在、再生骨材の吸収率は8%以下のものしか、使用できないことになっているので、今後、強度面のみではなく、材料としての適性範囲の見直しも含めて研究を進める必要がある。
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