研究課題/領域番号 |
05805043
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 長岡工業高等専門学校 |
研究代表者 |
佐藤 勝久 長岡工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (20249767)
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研究分担者 |
田中 一浩 長岡工業高等専門学校, 土木工学科, 助手 (40259841)
荒木 信夫 長岡工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (30193072)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | 廃棄物 / 埋立地盤 / 腐敗 / モデル / 沈下 |
研究概要 |
生ごみを含む廃棄物埋立地盤を対象として、生ごみの腐敗に伴う埋立地盤の工学的性質の変化を評価する方法の確立を図るために、実際の生ごみを含む廃棄物埋立地盤での実態調査および室内でモ-ルド内のモデル地盤に対する各種試験を実施した。 実態調査に基づき、生ごみなどの腐敗による沈下現象を再現できるモデル地盤の構築を目指して種々試みた。その結果、生ごみをセルロースで置き換え、それをセルラーゼにて水溶性の高いグルコースに分解することがよいことがわかった。なお、廃棄物中の土や無機分としては、豊浦標準砂を用いた。 直径10cmのモ-ルドにセルロース・豊浦標準砂の割合を変えて作った廃棄物モデル地盤に対して、所定のセルラーゼにより分解を図り、分解の進行に伴うその地盤の沈下量、強度、密度などの経時的な変化を計測した。また、分解が終了した段階で供試体に振動を与え、それによる沈下量も測定した。 一連の試験により、次のような結果が得られた。 (1)セルロースのセルラーゼによる分解を用いて、生ごみをセルロースで置き換えて、生ごみを含む廃棄物埋立地盤の腐敗による沈下をモデル化できる。 (2)生ごみを含む廃棄物埋立地盤では、生ごみの腐敗とそれに引き続く圧密の2つの要因により埋立地盤の沈下が発生する。 (3)生ごみの腐敗による沈下が生じると、埋立地盤の密度が増加し、強度も大きくなる。 (4)土や無機分の多い廃棄物の場合は、生ごみの腐敗とそれに伴う圧密沈下が土や無機分の骨格により抑えられ、密度の低い状態になっているが、そこに振動を加えると、大きな沈下が生じる。
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