• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

構造の明確な新規のチオール基含ブロック共重合体の合成と貴金属上での吸着挙動

研究課題

研究課題/領域番号 05805077
研究機関東京工業大学

研究代表者

平尾 明  東京工業大学, 工学部, 助教授 (00111659)

研究分担者 竹中 克彦  東京工業大学, 工学部, 助手 (30188205)
キーワードリビングポリマー / アニオンリビング重合 / ポリ(4-ビニルチオフェノール) / ポリ〔2-(4-ビニルフェニル)チオエタノール〕 / ブロック共重合体 / 高分子単分子膜 / 表面修飾
研究概要

4-ビニルチオフェノール及び4-ビニルフェニルエタノールのSH基をt-ブチルジメチルシリル基で保護したモノマーのアニオンリビング重合、さらに得られたポリマーの加水分解により、分子量が規制され、分子量分布が非常に狭く、かつSH基を含む可溶性ポリマーの合成に初めて成功した。また、これらのSH基を保護したモノマーとスチレン、イソプレン、2-ビニルピリジン、及びメタクリル酸メチルのアニオンブロック共重合を行い、構造が明確な新規ブロック共重合体の合成にも成功した。そしてアニオンリビング重合の特長を生かし、SH基を含むブロックセグメント鎖長、組成、さらに構造(A-B、A-B-A型)を変化させた一連のブロック共重合体を合成した。このようにして得られたSH基を含むホモポリマーやブロックコポリマーは、不活性ガス(アルゴン、窒素)雰囲気下で注意深く扱うと、少なくとも数週間は安定に取扱いや保存が可能である。一方、予想通り空気中では容易に酸化され、ポリマー間でS-S結合を生成し、すぐに架橋不溶化する。
ガラス板上に真空蒸着した金フィルムをSH基含ポリマー溶液に浸積すると、ホモポリマー、ブロック共重合体のいずれも非常に強く吸着する。水や各種有機溶媒で洗浄しても全く剥がれない。ポリマー溶液の濃度により、吸着した膜の厚さは変えられ、条件によってはポリマー1分子程度厚さの単分子膜が形成される。ATR-IRやESCAで表面付近の吸着状況が良くわかる。また、ブロックコポリマーで処理をした金フィルムは、ブロック鎖と同じポリマー、例えばポリスチレンやポリメタクリル酸メチルと極めて親和性が良いことを見いだした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] A.Hirao: "Protection and Polymerization of Functional Monomers 20." Macromolecules. 27. 0000 (1994)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi