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1993 年度 実績報告書

ベンゾイルフェニルウレア系昆虫生育制御剤の不妊作用:特に雄の生殖機能への作用

研究課題

研究課題/領域番号 05806006
研究機関名古屋大学

研究代表者

宮田 正  名古屋大学, 農学部, 教授 (20023476)

キーワード昆虫生育制御剤 / クロルフルアズロン / 精巣 / 無核精子 / 有核精子 / ハスモンヨトウ / ベンゾイルフェニルウレア
研究概要

1.ハスモンヨトウの精巣発育に及ぼすクロルフルアズロン(CF)の影響を調べるため、2、3、4、5、6齢0日目の幼虫にLD_<10>に相当する薬量を処理し、羽化前日の精巣の大きさを無処理区と比較した。2-4齢への処理ではCF処理の影響は認められなかったが、5、6齢へのCF処理では無処理区に比べ精巣体積が有意に減少した。
2.5齢0日目の幼虫へCF処理した時、その後どの時期に精巣発育に無処理区と違いが認められるか調べたところ、精巣発育が旺盛になる6齢2日目からであった。
3.5齢0日目の幼虫にCFを処理し、羽化した雄成虫の外部生殖器の形態、ならびに精巣の組織形態を調べたが、無処理区と違いは認められなかった。また、交尾行動も両者で違いは認められなかった。
4.5齢0日目の幼虫にCFを処理した雄の、その後の有核・無核精子形成に及ぼす影響を調べたところ、CF処理区では無処理区に比べ、精巣内の有核・無核精子数が少なく、また精子数のピークの時期に遅れがみられた。
5.従って5齢期の幼虫に致死量以下のCFを処理することにより精巣発育が抑制され、有核・無核精子 数を減少させていると考えられた。しかし、精巣内精子数の減少の程度からは、孵化率の減少を十分説明することが出来ず、まだ他の要因が存在することが考えられた。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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