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1994 年度 研究成果報告書概要

FXPRLアミド配列を持つ昆虫ペプチドホルモンの受容体の解析と応用

研究課題

研究課題/領域番号 05806007
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物保護
研究機関理化学研究所

研究代表者

満井 喬  理化学研究所, 昆虫生態制御研究室, 主任研究員 (00087602)

研究分担者 松本 正吾  理化学研究所, 昆虫生態制御研究室, 先任研究員 (60134516)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
キーワード昆虫神経ペプチド / 受容体 / フェロモン生合成 / カイコ / シグナル伝達
研究概要

FXPRLアミド配列を持つ昆虫神経ホルモンの受容体を解析するために、プローブとなるリガンドの調整を行った。トリチウムおよびヨウ素を用いた放射性プローブは体色黒化赤化ホルモン(MRCH)、フェロモン生合成活性化神経ペプチド(PBAN)受容体と結合はしたものの非特異的な結合が多く、以降の解析が不可能であった。そこで、新たにPBANのC末端ペプチドTKYFSPRLアミドを出発物としてN端末にアビジン結合部位、リジン残基に架橋部位、C末端に受容体結合部位を持つmulti-functionalな非放射性のFXPRLアミド受容体プローブをデザインし、合成した。このプローブは元の生物活性を保持しており、カイコフェロモン腺から可溶化したPBAN受容体と共有結合で架橋することにより安定なリガンド-受容体複合体を形成し、アビジン-パーオキシダーゼによるルミノールの酸化で発するケミルミネッセンスによりPBAN受容体を感度良く検出することができた。この方法を用い、PBAN受容体を電気泳動により精製した。
また、ホルモンの受容体との結合に伴って引き起こされるシグナル伝達を生化学試薬を用いて検討した結果、ペプチドホルモンのシグナルは細胞膜の受容体に伝えられた後、カルシウムイオンチャンネルの開口→カルシウム-カルモジュリン複合体の形成→プロテインホスファターゼの活性化→アシルCoAレダクターゼの活性化、という細胞内情報伝達系を介してフェロモン生合成系に伝えられ、その最終過程が促進されることが示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Matsumoto et al.: "Intracellular transduction in the regulation of pheromone biosynthesis of the silkworm." Biosci.Biotech.Biochem.59. 560-562 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Ozawa et al.: "Intracellular signal transduction of PBAN action in lepidopteran insects." Regul.Pept.(in press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Matsumoto et al.: "Multifunctionality of PBAN related neuropeptides." Proceedings of 1st International Symposium on Insect Pheromones.(in press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Matsumoto et al.: "Intracellular transduction in the regulation of pheromone biosynthesis of the silkworm, B.mori." Biosci.Biotech.Biochem.59. 560-562 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Ozawa et al.: "Intracellular signal transduction of PBAN action in lepidopteran insects." Regul.Peptides. (in press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1996-04-15  

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