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1994 年度 研究成果報告書概要

ウシ黄体のオキシトシンレセプター調節機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05806039
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関岡山大学

研究代表者

奥田 潔  岡山大学, 農学部, 助教授 (40177168)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
キーワードウシ / 黄体 / 顆粒層細胞 / 子宮内膜細胞 / 細胞培養 / オキシトシンレセプター / プロスタグランディン / cAMP
研究概要

ウシ黄体にオキシトシンレセプター(OTr)の存在すること、さらに、そのレセプター濃度は、黄体中期に最大に達することを明らかにしてきた(Biol.Reprod.,1992)。また、本助成による研究によって、1.黄体で合成分泌されるPGF2αは、パラクラインあるいはオートクライン機構により黄体のOTrを増加させること、さらに、このPGF_2αの作用は、プロテインキナーゼCの活性化を介して発現することを示唆した。(Reprod.FertDev.投稿中)。しかし、PGF2αの刺激作用はそれほど強くないことから、より強力な調節因子の存在が考えられる。そこで、黄体細胞に分化する前の顆粒層細胞のOTr濃度、さらに初期黄体のモデルとして培養顆粒層細胞を用い得るかどうかについて検討した。2.その結果、成熟細胞から採取した顆粒層細胞にくらべ、未熟卵胞から採取した顆粒層細胞のほうが親和性、濃度ともに有意に高いことが明らかになった(P<0.01)。未熟卵胞から採取した顆粒層細胞を培養したところ、培養時間の経過とともにOTr濃度は、有意に(P<0.01)減少したが、親和性に変化は認められなかった。これらのことから、ウシ顆粒層細胞のOTr濃度は、卵胞の発達にしたがって減少すること、そしてOTは卵子の成熟過程で何らかの影響を及ぼしている可能性が示唆された。また、初期黄体のモデルとして培養顆粒層細胞を用いうることが示唆された。今後、培養顆粒層細胞を用いた研究によって、より強力なOTr調節因子を見つけ得る可能性があると考える。3.黄体と子宮のOTr調節機構の違いを検討するためにブタ子宮内膜を用いて検討したところ、初発情前のブタ子宮内膜にOTrの存在することが明らかとなり、その濃度は、細胞内のcAMPレベルを制御する機構によって調節されている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Okuda,K et al.: "Epidermal growth factor and its receptor in bovine corpus luteum during the estrous cycle" Journal of Reproduction and Development. 40. 349-354 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Okuda,K.et al.: "Effects of prostaglandins and estradiol-17β on oxytocin binding in cultured bovine luteal cells" Reproduction,Fertility and Development. 7. (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Okuda, K., Uenoyama, Y., K.-N.Hwang, Ymada, J.and Wakabayashi, K.: "Epidermal growth factor and its receptor in bovine corpus luteum during the estrous cycle" Journal of Reproduction and Development. 40. 349-354 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Okuda, K., Uenoyama, Y., Miyamoto, A., Okano, A., Schweigert, F.J.and Schams, D.: "Effects of prosglandins and estradiol-17beta on oxytocin binding in cultrued bovine luteal cells" Reproduction, Fertility and Development. 7, (in press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1996-04-15  

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