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1993 年度 実績報告書

ヒトリンパ球の発生分化におけるRAGとホメオボックス遺伝子の発現と機能

研究課題

研究課題/領域番号 05807028
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

村口 篤  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (20174287)

研究分担者 田合 ひろみ  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (00242488)
河合 幸一郎  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (30195028)
出口 安裕  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (10242489)
キーワードリンパ球 / 発生分化 / 組み換え活性化遺伝子 / ストローマ細胞 / ホメオボックス遺伝子 / 特異的結合配列
研究概要

(1)ヒト組み換え活性化遺伝子(RAG)発現誘導に関する研究
(1)ヒトRAG-1mRNA発現の微量測定法の確立:RT-PCR法によるヒトRAG-1 mRNAの高感度かつ特異的検出法を確立した。この系を用いて、正常細胞・血液系細胞株におけるRAG-1 mRNAの発現を検討したところ、胸腺・骨髄細胞・pre-B株(Nalm-6)・T細胞株(CEM)などの未熟細胞にRAG-1が発現していることが明らかになった。また、我々の樹立した胎児肝由来リンパ球様細胞株(FL)においてはその発現は見られず、FLがRAGを発現する以前の前駆細胞であることが確認された。
(2)FL細胞(未熟リンパ球株)のRAG発現誘導:マウス骨髄由来のストローマ細胞株(PA6)、ヒト骨髄由来ストローマ細胞株(RASV-5)をFL細胞を共培養することで、FLにRAG-1 mRNAの発現が誘導された。この発現誘導には、ストローマ細胞との直接接触が必要であること、またある種のサイトカインがこの誘導を増幅することを明らかにした。サイトカインとしては、IL-3,IL-6,IL-7が重要であることを明らかにした。
(2)ホメオボックス蛋白の特異的DNA結合配列の決定
ホメオボックス遺伝子(HB24)cDNAを用いて、in vitro translation kitでHB24蛋白を合成し、可能性ある全degenerativeオリゴヌクレオチドに対してゲルシフトアッセイを行った。ゲルから結合断片を回収し、PCRにより増幅するという行程を3回繰り返し、シークエンス特異的に結合すると考えられるヌクレオチドプールを得た。これをブルースクリプトベクターを用いてサブクローニングし、大腸菌にトランスフォームして得られたプラスミド(31種類)の塩基配列を決定した。その結果、24種のプラスミドDNAが同一のコンセンサス配列(7塩基配列)を含むことを明らかにした。得られた7塩基配列が特異的結合配列であることは、変異ヌクレオチドを用いたゲルシフトアッセイにて確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Muraguchi,A.: "Induction of recombination activation gene(RAG)transcription in human lymphoid progenitor cell line by recombinant cytokines and stromal lines." J.Cellular.Biochem.(in press). (1994)

  • [文献書誌] Deguchi,Y.: "High Level Expression of the Homeobox Gene,HB24,in a Human T Cell Line Confers the Ability to Form Tumors in Nude Mice." Cancer Res.53. 373-377 (1993)

  • [文献書誌] Ichigi,Y.: "Generation of cells with morphological and antigenic progenitor cells derived from human fetal liver." Cellular Immunol.149. 193-207 (1993)

  • [文献書誌] Kuwahara,K.: "Induction of tyrosine phosphorylation in human B lineage cells by crosslinking MB-1 molecule of B cell receptor-related heterodimer complex." Biol.& Biophy.Res.Comm.197. 1563-1569 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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