研究課題/領域番号 |
05807032
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
垰田 和史 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90236175)
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研究分担者 |
山下 尋美 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (50200689)
西山 勝夫 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (60077691)
渡部 眞也 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90000918)
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キーワード | 手話通訳 / 筋電図 / 疲労 |
研究概要 |
熟練した手話通訳者22人(男8人、女14人)を対象に本実験を行なった。実験では、5分間の聞き取り通訳と上肢前方挙上動作、標準手話動作、主観的疲労感を測定するための1分間を合わせた6分を1セッションとし、1人の被験者に7から10セッションを負荷した。疲労評価の指標としては、筋疲労感(頚、肩、腕のだるさ)、通訳支障感(手の動きや言葉の置き換え悪化、集中力の低下)、上肢の空間的な位置変化と筋電図変化(僧帽筋、上腕二頭筋)を用いた。 筋疲労感の出現率は4セッション以降、時間の経過とともに増加した。通訳支障感の出現率は、1セッション終了後から時間の経過とともに増加した。筋疲労感、通訳支障感とも被験者の頚肩腕障害の重症度に応じて、より早い時間経過で高い出現率を示した。 動作学的には、肘の高さの経時的変化検討したところは、22人中右側6人、左側で13人に低下が認められた。 以上より、聞き取り通訳に伴う手話通訳者の疲労を、主観的評価法及び動作学的評価法で経時的にとらえ、検討することが可能となった。尚、筋電図学的評価については現在解析検討中である。
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