食生活調査票の開発 これまで、食生活調査は食物摂取頻度票を用いて実施されることが多いが、調査票の食品リストは、実際の食生活調査をもとに選定されることはほとんどない。そこで、長期食生活データから食品リストを選定し、より妥当な食物摂取頻度調査票の開発をおこなった。 用いた食生活調査データは、34名の四季16週間の摂取記録法によるものである。毎日、献立内容、それに用いた食品、その目安量を記入してもらった。献立内容、食品はコード化し、目安量とともに、コンピュータに入力し、食生活調査データセットを作成した。各食品の成分表をもとに、各摂取食品ごとに、栄養価計算を行った。 現在、これらのデータを解析中であるが、食品の選定の基礎となる各食品の出現頻度についてみると、34名の出現頻度上位120食品の累積頻度割合は、全食品出現頻度の約80%を占めることが明らかとなった。このことから、これら120食品を調査すれば、食生活状況がある程度評価できることが示唆された。
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