研究課題/領域番号 |
05807039
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
梶井 英治 自治医科大学, 医学部, 助教授 (40204391)
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研究分担者 |
池本 卯典 自治医科大学, 医学部, 教授 (90048942)
岩本 禎彦 自治医科大学, 医学部, 講師 (10232711)
土田 修一 自治医科大学, 医学部, 講師 (20217326)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | Rh血液型 / ポリペプチド / 遺伝子 / クローニング / スプライシング / アイソフォーム |
研究概要 |
1.各Rh表現型におけるRhポリペプチドの遺伝子解析 Rhシステムの各種表現型を有する健常者由来の赤血球系培養細胞および網状赤血球から得られたRhポリペプチド-cDNAクローンを分析し、RhPIおよびRhPIIクローンに加え、RhPIクローンに7個そしてRhPIIクローンに5個のvariantクローンを同定した。一部のvariantクローンについては、家計調査によりその遺伝を確認した。 2.Rhポリペプチド・アイソフォームの解析 1)スプライシング・マップの作成 RhPI cDNAには12種類のアイソフォームが見いだされ、10個のエキソンのうち第4-9の6つのエキソンに選択的スプライシングを認めた。一方、RhPII cDNAには6種類のアイソフォームがあり、10個のエキソンのうち第7、8、9エキソンに選択的スプライシングを認めた。これらの成績をもとに、スプライシング・マップを作成した。 2)赤血球分化とRhポリペプチド・アイソフォーム RhPIおよびRhPII mRNAは、BFU-Eから網状赤血球に至る全ステージに同定された。また、赤血球分化の初期にはRhPI-α、β mRNAを認めたが、分化とともに減少し同定できなくなった。一方、RhPI-T3、RhPII-T3 mRNAは赤血球分化の後期にはじめて同定された。これらのRh関連mRNAは,RhPI、RhPII mRNAのスプライシング・アイソフォームであり、赤血球分化、赤血球膜の構造、機能に重要な役割を果たしていることも予想される。 3)白血球におけるRhポリペプチドの発現 PCR-サザン法により、各種白血球におけるRhポリペプチドの発現をmRNAレベルで検討したところ、ミエロ系、Tリンパ球、Bリンパ球、単球のすべての細胞において複数のバンドが得られ、しかもそのバンドの組合わせは各細胞に特異的なスプライシング・アイソフォームで構成されていることが推測された。
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